社風を感じる

ゆっくりしっかりと変わる
私が社長に就任し、社員に対して最初に言った一言は、「私が社長になったからといって劇的な変化は期待しないでください」ということ。トップが「変えるぞ」と言ってやらせても、社員の同意も得られず長続きもしないでしょう。それよりも「気づいたら変わっている」ことが大切なんです。ゆっくり変わっていくことで習慣化して、しっかりとした変化となるはずです。
就任して10年、変わった部分もたくさんあります。時間をかけて変わったからこそ、社員の習慣となっているのではないかと感じます。

「人」「農業分野」の二つに力を入れたい
今後の展望としては、「人」「農業分野」のふたつに力を入れたい考えています。
「人」はダイバーシティ(多様性)の促進が大切だ考えています。少子高齢化が進み、雇用が厳しくなっていますので、男だから、日本人だから…という考え方ではなく、多様性を持ちながら働きやすい会社を作りたいと考えています。実際に海外からの労働者も積極的に受け入れていますし、女性やシニア層も多く活躍しています。
そして、50年、100年、子供たちが働けるような会社の基礎を作りたいと思っています。
こういう考え方に共感してくださる方には、是非経験を問わず飛び込んできてもらいたいです。
もう1つは、「農業分野」に当社の技術を活かすことを模索しています。
生産物の収穫から箱詰めまでをロボットができたら、作業は大幅に楽になります。そういった製品を作りたいと考えており、実際に自治体との連携を始めています。

時間をかけてじっくり研修
未経験者や新卒の新入社員の場合、入社時に配属を決めていません。1年~2年は、ジョブローテーションで各部門を回ってもらい、本人の志向や適性を判断した上で配属を決めています。
本人も様々な業務を経験してからのほうが、好きなことや、やってみたいことがはっきりするでしょうし、時間をかけることで適性もわかるのではないかと考えています。この期間は研修期間という位置づけなので、じっくりと時間をかけ仕事への興味・関心を持ってもらいたいですね。

社内イベント
会社全体でのイベントは多くはありませんが、夏季休暇前の納涼会、年末の納会などがあります。その他、不定期ではありますが、仕事を15時に切り上げて、会社敷地内でバーベキューをすることなどもあります。早めに仕事を切り上げて食べるバーベキューは最高ですよ。
また、今年は年始に書初めもしました。今年の目標や、大切にする言葉など書きまして、廊下に貼りだしています。みんな学生の頃を思い出して、一生懸命書いてました。筆で書くのは意外と難しいですよね(笑)


この写真は、当社のインターン生が他者のインターン生から英語を教わったり、当社の社員が他社のインターン生に日本語を教えたり、と交流している時の様子。海外の人材にも多く活躍してもらうために、積極的にこういった交流の場を作っています。社長は海外からのインターン社員と高尾山登山するなどもしています。

社員に一番感謝しています(一瀬社長)
先代の社長をはじめ、たくさんの方に感謝の気持ちを持っています。でも、一番感謝を伝えたいのは、うちの社員にです。不景気で、本当に会社の業績状況が悪い時期がありました。けれども、自分から「辞めます」という社員はほとんどいませんでした。不安や不満もあったと思いますが、文句を言わずについてきてくれました。そんな従業員にはとても感謝しています。
余談ですが、私の後ろにある社名と英文は、私がDIYで作りました。結構いい感じの仕上がりじゃないですか?(笑)